遠山向人HCのコメント

試合全体としては、チームはよく頑張っていて、いい時間帯が多かった。
ただ我々の遂行力が足りず、共通認識をもってのプレーができない時間があり、チームとしてあらゆる部分で足りないところが出た。
逆に、信州ブレイブウォリアーズさん(以下、信州)のほうが自分達のやるべきことを我慢強く40分間貫いていた。


とはいえ、今日のゲームは勝たないといけない試合だった。
「勝たなければいけなかった」という想いと、「今日の負けから学ぶことが多く、必要な痛みだった」という想いがあり、難しい心境。
これがシーズン序盤で、多くの選手が長く在籍している信州に対して同じ結果であれば、手放しでほめてあげたい。
ただ、(今のヴォルターズは)勝率がいいわけではないので、しっかり勝てるように言い訳せず、ひとつひとつのクオリティにこだわって勝利を目指す必要がある。
一方で、若い時にしてしまうミスを今日、経験できた部分がある。
今日のミスは必ず改善されるので、今後、今日のゲームを活かしたい。

3Qのオフェンスは、共通認識でプレーできなかった時間が長かった。
これをやろうと決めたことがなかなか遂行できず、バタバタした。
ただのフォーメーションではなく、あらゆるスペーシングなど付随する原理原則が決まっているが、自分達の選択が徹底できていない部分があった。
また、オフェンスがうまくいかなかった時にディフェンスが引っ張られ、ディフェンスのルールやプランに対する遂行力が低くなるという、悪循環が多かった。


(PGの3選手に関して)
山本柊輔選手は、理解力と遂行力が高く、今日の試合のトーンセットをしてほしいと頼んで送り出し、しっかりやってくれた。
その他の多くの時間は田中選手と保坂選手に任せる時間が多かった。
今、彼らができる多くのことを、めいっぱい表現してくれた。
勝つためにはまだ不十分なところもあるが、絶対にもっといい選手になるので、引き続きレベルアップが必要。
彼らのよさはそのまま伸ばし、ゲームメイクやシュートの部分をもっと伸ばしてほしい。

現時点でヴォルターズに足りない部分があるのはわかっている。そういう状況でもチームを勝たせたかった。
私(ヘッドコーチ)としてももっとできることがあったのではないかと、悔しい気持ちが強い。
選手には、それぞれが良さを出してプレーしてほしい。
しっかり反省してリベンジしたい。

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ジャメール・マクリーン選手のコメント

今日の試合は全体的にはよかった。
3Qはうまくいかない部分があったが、チームメイトのプレーに誇りを持ちたい。

自分自身の役割はオフェンスでチームを安定させること。
相手チームのプレッシャ―が強く、私たちが練習している状況になかなかもっていけなかった。
エチェニケ選手のポストの際はファウルをなかなか吹いてくれなかったので難しかった。
(そのような状況だったので)その場その場で調整、判断が必要な場面が(いつもより)多かった。
アグレッシブなプレーよりも、頭を使って動く必要があるシチュエーションが多かった。

若いガード陣が頑張ってくれている。チームでプレーするには経験が必要な部分も多くある。
一緒にプレーする中で、共通認識をもっと持ってプレーできるようになると思う。

(明日の試合に向けて)
自分達にコントロールできる部分とできない部分がある。コントロールできる部分に集中していきたい。
明日は、ピックアンドロールのディフェンスの強度をあげ、石川選手のスピード・ウッドベリー選手を警戒し続ける必要がある。

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山田安斗夢選手のコメント

レギュラーシーズン後半戦に入り、プレーオフまで時間がなくなってきている。
5連勝中だったが、ここから5試合(水曜ゲームも含めた1週間)は、プレーオフに関わるチームと対戦する5連戦になる。
そういうチームを倒して、プレーオフで戦う準備をしようと話していた。
勝てた試合だったし、勝たなくてはいけない試合だった。

前半は抑えたいところを抑えることができた。
(ヴォルターズに)アドバンテージがあるインサイドをうまく使えた。
3Qは10分間、相手にリバウンド取られ、前半にできていたところができなくなった。
上位が相手だと、たったひとつのリバウンド等で流れをもっていかれてしまう。
いい教訓として、今日の負けを肝に銘じてしっかり反省してプレーオフにむけて進みたい。

(4Qに流れを再度引き寄せた3点プレーに関して)
3点プレーはたまたまだったかもしれない。
遠山HCから昨日、タイラー・ラム選手が出れないので、シュートに自信を持っている選手はどんどん打ってほしいというような話があった。
ラム選手や本村選手など出られない選手の分もアグレッシブにいこうと思っていた。
また、コンディション不良で(前節)福島戦に帯同できず、チームに迷惑かけたという想いもあった。
そういった部分で、今日の試合は貢献したいという気持ちが強かったので、全体を通して勝利に貪欲だった。
(3点プレーは)たまたまかもしれないが、全体的にそういう気持ちがプレーで表現できたと思う。

遠山HCが選手達に伝えているのは、勝てるチームというより負けづらいチームになること。
苦しい時にチームで声を掛け合うことをより意識している。
勝ちかったが、試合終盤の粘り強さはそういったところから出ていると思う。

とはいえ、プレーオフまで時間がないので、しっかり勝ち切れるようにしたい。
戦術は、上位の信州を相手にした前半をみてもうまくいっている。
連携ミスなどは修正する必要があるが、勝ち切るには気持ちの部分がより大事になってくる。

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