2022/5/8(日)B2プレーオフ QF 西宮戦GAME2 試合レポート

1Q
互いに譲らず、序盤から激しい点の取り合いに

#24 佐々木選手の先制でゲームスタート。
入りから激しいせめぎ合いとなり、熊本は#25 ハミルトン選手のジャンパー、#12 木田選手のトランジションからの得点で僅かにリード。

その後も#8 ピーク選手、#25 ハミルトン選手の3ptシュートで流れを引き寄せるが、4:49にチームで4つ目のファウルをコールされてタイムアウトを請求。
対する西宮は#24 ハインズ選手の3ptシュート、#11 中西選手のインサイドなどで対抗し、最終的に3点ビハインドで1Q終了。

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2Q
自分たちのオフェンスを展開してリードを奪い返す

#24 佐々木選手、#8 ピーク選手の果敢なアタックで相手のファウルを誘い同点に持ち込む。
また堅い守りで西宮のオフェンスをフィニッシュさせず、#34 ローソン選手のポストプレーで4点リードに。

中盤は西宮#18 ジョーンズ選手に3ptシュートを許し一時ビハインドになるが、#5 磯野選手の走力を生かしたトランジションプレー、#24 佐々木選手のジャンパーで食らいつく。

また泥臭いディフェンスで西宮からアンスポーツマンライクファウルをもぎ取り、フリースローで同点に。
流れそのままに#8 ピーク選手、#12 木田選手が続けて3ptシュートを沈め、西宮を引き離して前半終了。

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3Q
全体的に優位な流れ。リードを保ってゲームを進める

出だしから#25 ハミルトン選手が2本の3ptシュート、バスケットカウントを決め切って11点をリードし、西宮は堪らずタイムアウトを請求。

しかしタイムアウト明けも流れを断ち切ることなく、#12 木田選手のドライブ、#5 磯野選手のブロックショットなどで相手の得点を許さず、#8 ピーク選手、#25 ハミルトン選手の3ptシュートで徐々にリードを広げる。

終盤は西宮も#18 ジョーンズ選手が内外から得点して食らいつき、最終的に8点リードで最終Qへ。

4Q
西宮の猛追で同点、意地のぶつかり合いの末延長戦へ突入

開始早々に#8 ピーク選手が3ptシュート、アグレッシブなドライブで得点。
また相手ゴール下では#34 ローソン選手のリバウンド、ブロックショットで得点を制して優位な流れに。

対する西宮も意地を見せ、#18 ジョーンズ選手、#9 谷選手らが得点して5点差まで追い上げる。更に4:35に#18 ジョーンズ選手が4点プレーに成功して83-82の1点差になるも、直後に#12 木田選手がバスケットカウントでジャンプショットを沈めてリードを維持。

しかし残り4分頃から#18 ジョーンズ選手、#9 谷選手らを中心に西宮が再度猛追。一気に追い上げられ、残り8.8秒で熊本にファウルが宣せられると、#13 道原選手のフリースローで94-96とされ逆点を許す。

絶体絶命の状況の中、残り2秒で#25 ハミルトン選手がレイアップを決めて持ち堪え、96-96でオーバータイムへ。

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EX
プレーオフ史に残るダブルオーバータイム、そして勝利へ

早々に#13 道原選手に連続得点を許して嫌な流れになるが、#5 磯野選手がリバウンドで奮闘。
ややリードされる展開の中、#25 ハミルトン選手の3ptシュートで3点ビハインドまで迫る。そこからファウルゲームとなり、点差を詰められず我慢の時間帯が続く。

しかし残り3秒となったとき、#8 ピーク選手がファウルを誘って3ショットを獲得。そのまま3本のフリースローを決め切り、勝負の行方はダブルオーバータイムへ。

互いに限界に達するような状況の中、3:58に#12 木田選手が3ptシュートを決めて流れを引き寄せる。その後体制を崩しながらバスケットカウントをねじ込み6点リードとし、得点を大きく動かすことに成功。
終盤も集中力を切らすことなく、1:56に#8 ピーク選手がスティールから360°ダンクを叩き込んで流れを確実なものに。更に0:51の#24 佐々木選手の3ptシュートで勝負を決定づけ、ダブルオーバータイムに及ぶ激闘を制し、セミファイナルへ駒を進めた。

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ドナルド・ベックHC

HC

Donald Beck

今日の経験は選手たちの今後にとって大きな糧になる

非常にエキサイティングな試合でした。
今日起こった様々なシチュエーションの中で、まるでサイコロを振るような、リスクを取るシチュエーションもありましたが、直感を信じることも大事な要素であり、それが勝利に繋がったことは非常に良かったです。
もし負けていたら熊本の皆さんに嫌われていたかもしれません。

終始オフェンスは良かったのですが、3~4Qはディフェンスの部分であまり好きではないプレーが続いており、本来やるべきことをやり切っていたら4Qで勝ち切れた試合だったとも思います。

しかし、このチームのファイト、粘り強さはシーズンが経過するほど強くなっていて、その実力が試されるプレーオフにおいてもなお、こうしてまだ強くなり続けられているので、来週もこの調子で戦っていきたいです。

また特に若い選手たちにとっては、こういった特別な状況の中でしっかりプレーした経験は今後のキャリアにおいても大きな糧になると思います。
彼らのファイトを誇りに思うし、彼らのことを思うと本当に良かったです。

#5 磯野寛晃選手

SG/SF

磯野 寛晃

10点差はあって無いようなもの。自分たちにフォーカスする大切さを学んだ

ダブルオーバータイムまでもつれましたが、総力戦で勝利できました。

●リバウンドでの躍動について
リバウンドも僕の仕事だと思っていますし、オフェンスリバウンドを取れればチームのオフェンスがもう一回増えるので非常に大事なことだと思っています。今日は色んな場面で、そういったシチュエーションを増やせたのは良かったです。

僕のシュートが入らない時でも、ジョーダンやベンがリバウンドを取ってくれるので、僕も誰かがシュートを打った時は、同じようにリバウンドを取って、チームがより良く多くプレーできるようになればと思ってリバウンドに入ってます。

●1~3Qは優位に試合を進めていたのでは
僕たちの流れができているなとは思いましたが、プレーオフの10点差はあっても無いようなものなので、昨日僕たちが追い付けたけたように、相手に追いつかれてしまうかもしれません。
現に今日は追いつかれてしまったので、点差がある時こそ、自分たちのやるべきことをしっかりやって、自分たちにフォーカスしながらプレーすることが非常に大事だと学べた試合でした。

●次節、名古屋戦に向けて
レギュラーシーズンのGAME1で大差で負けてもGAME2には勝つことができました。僕たちはもう勝つことしか考えていないので、一人一人が全力を出して戦い抜ければ良い結果が付いてくると思います。

#8 LJ・ピーク選手

SF

LJ・ピーク

とにかく勝てて良かった

みんながハードに戦って、良いゲームでした。
とにかく勝てたことが良かったです。

●最初のオーバータイム残り3秒、ダブルオーバータイムに望みを繋げた3本のフリースローについて
しっかり3本決めて、チームが勝つチャンスを得られて良かったです。

●その時の心境は?
安心しました。もう一回延長戦になれば熊本が勝つと思っていました。
なぜなら、僕たちはそれぞれがしっかりプレーできる良いチームで、今日はみんながその準備して迎えた試合だったからです。

●名古屋も勢いに乗ると止まらないチーム。次戦に向けてどう修正したいか?
名古屋にも流れが良くない時間帯は訪れると思います。そういった時間帯に、自分たちのリードを広げていきたいです。

#12 木田貴明選手

SF

木田 貴明

最後の最後までチームで諦めず我慢し続けた結果

なかなか厳しい戦いでしたが、最後まで気持ちを切らさずにチーム一丸となって戦った結果が勝利に繋がったと思います。

●2回目のOTでのスリーポイント、倒れ込みながらのバスカンについて
4Qにターンオーバーを2つして相手に追い上げられて、それで流れを悪くして延長まで行ってしまったので、自分の中では何とかミスを取り返したいという気持ちがありました。僕は点を取る事しかできないし、自分のせいで負けるのは本当に嫌だったので、何とか自分ができること、点を取ってチームを勝たせてあげたかったという思いが強かったです。

●全体的にも守備も攻撃も共に良い形で試合を進められてたと思うが
熊本もそうですが、西宮もずっと良い守備攻撃をやっていて、我慢の戦いだと思いました。一つのミスだったり、気持ちや集中力が切れたりだとか、そういったことが本当に勝敗を左右する緊迫した試合だったので、熊本が最後まで我慢して戦えた結果だと思います。

●FE名古屋戦に向けて
名古屋はインサイドも強いチームなので、こちらがどれだけ相手のインサイドに対して守れるかが鍵になると思います。
西宮とは全く違う戦い方をするチームなので、今週のスカウティング、練習でどういった対策をしていくかによって戦い方は変わってくると思います。