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ジェフリー・ヒロナカHC 就任記者会見

つも熊本ヴォルターズへ温かいご声援をいただき、ありがとうございます。

2024年8月9日(金)に、2024₋25シーズンのヘッドコーチを務めるジェフリー・ヒロナカ 氏の就任記者会見を行いました。


 

記者会見

■日時:2024年8月9日(金)
■参加者:
湯之上聡代表取締役社長 ジェフリー・ヒロナカヘッドコーチ 


 

代表取締役社長 湯之上 聡 よりご挨拶

チーム編成に関して

チーム編成に関して、例年より確定が遅くなっており、パートナー、ファンの皆様、メディアの皆様にご心配をおかけしています。クラブとしてしっかりと根を張ったチームをつくるために議論に時間をかけて、慎重に編成しており、時間を要することとなりました。
結果的にヒロナカコーチをはじめ、勝てるチーム編成ができていると思っています。また、選手だけではなく、先日発表させていただいたクラブの「ミッション」、「ビジョン」、「バリュー」を実行できる組織体制を編成して参りました。具体的にはヘッドコーチ1名、アシスタントコーチを3名、メディカルチーム、そしてアナリティクスチームも組織しております。アシスタントコーチは、勝てるチームをつくるため役割を分担し、3名体制としました。桜十字のメディカルスタッフにも引き続き力を貸していただき、メディカルチームとして組織しております。
新加入の外国籍選手に関しては、ビザ申請を進めている最中で、8月下旬に全3選手が合流する予定です。

 

ジェフリー・ヒロナカ 氏の起用理由

2年連続レギュラーシーズンで3位に終わり、プレーオフに進出しましたが、クォーターファイナルで敗戦。B1昇格を逃しています。
今シーズンB1昇格を叶えるために改革が必要だと考え、今回の決断をしました。
(ヒロナカ)コーチは私が2007年から2008年にアメリカに渡った時にシアトルパシフィック大学でヘッドコーチをされていて、私はそこでバスケットボールを勉強させていただきました。非常にバスケットボールへの愛情が深く、バスケットボールを理解しており、チームを1年間で、ビルドアップさせていくその手腕に憧れを持ちましたし、非常に優秀なコーチだということを感じておりました。

ヴォルターズの名前を体現するかのような「火」と「水」、つまり「エモーショナル」で「インテリジェンス」なバスケットスタイルで、B1を目指すには彼しかいないと思っています。
遠山さんが2年間ヘッドコーチとして築いてくれたベースをもとに、新生ヴォルターズの進化した姿をお見せできると思います。

ヒロナカコーチは、先ほどご紹介したように本当にバスケットボールへの愛情が深く、バスケットへの知識も深い方です。プライベートでは、1日10キロを毎日欠かさず20年以上、ずっと走り続けているそうです。
継続することの大事さを自分自身でも身に染みてわかっていらっしゃいますし、チームにもそういうことを求めていくと思っています。

全米の大学でも非常に名前が知られているコーチが熊本に来て、私自身、世界を知るコーチを熊本に招聘することで、スタンダードを上げていきたいと考えています。ジャパンスタンダードではなく、今回のオリンピックで日本代表が活躍しましたが、グローバルスタンダードを追求するチームを作ってほしいなと心から願って、コーチにオファーした次第です。


 
 

ジェフリー・ヒロナカ ヘッドコーチ

自己紹介

これまでアメリカの大学で35年間、コーチをずっとやってきました。私は年齢を重ねていますが、その分これまでにたくさんの成功もそして失敗も経験してまいりました。
そしてたくさんの経験をしながらも、このコーチ生活は、他の生活とは絶対に置き換えることができないものだと思っております。
幸運にも、クレイ・トンプソン選手を指導することができました。カイル・リチャードソン選手も指導することが出来たし、ブロック・モータム選手をコーチすることにも恵まれました。

今回、熊本に来る機会を与えてくださったことに関して非常に感謝申し上げます。
B1に昇格できるように一生懸命このクラブに対して、誠意を尽くしていくつもりです。

たくさんの方にホームゲームに来ていただき、ヴォルターズのファンになっていただけると嬉しいです。さらに、VortersRedという熱いファンの皆様がいらっしゃると聞いています。私達がこれから勝利を重ね、私達のバスケットボールのスタイルを観て、バックアップをしていただけたら嬉しいです。
勝ち続けていくバスケをやっていきたいと考えております。

 

ヘッドコーチを引き受けた理由や目指すチーム像

B2で優勝して、B1に昇格したいという気持ちでこの仕事を引き受けました。
アメリカから熊本ヴォルターズをずっと見てきました。非常に質が高いと感じています。2012年にチームが発足したときに比べて、外国人選手等も積極的に起用しており、ずいぶんチームの質として向上してきています。B2優勝、B1昇格というのも期待できると思っています。
来日して数日間、ヴォルターズの若いプレーヤーをみましたが、本当に(彼らは)一生懸命に取り組んでいます。その学んでいくプロセスは見ていて非常に参考になるものがあります。

ヴォルターズでは、非常に速いバスケットボールを目指したいと思っています。要するにシュートができるバスケです。それを目指しています。 強いディフェンスチームを作ることもできますが、バスケットにボールをシュートしない限り勝てないわけですから、シュートができるチームを作っていきたい。たくさんのシュートが打てるチームを作っていきたいと思っています。
私が今望んでいるのは、チームとしてリーグの中でも最も準備されたチームを作っていきたいと思います。オフェンス、ディフェンスそしてファウンデーション(基礎)という点に重きを置いていきます。
そしてその中で、若い選手たちに規律を通して、たくさんの自信を築いていってもらいたいと思います。その自信を自分の中で構築することによって、「自分ができる」という気持ちを築き上げていくことができると信じています。

 

ヴォルターズに関わる皆様へ

ファンの皆さんには実際に試合を観に来ていただいて、そして私達としては非常にエキサイティングなゲームを皆さんにお見せしていきたいと思っています。 そして熊本ヴォルターズのことを誇りに思っていただけるようなチームを作っていきたいです。
ファンの方々同様、パートナーの方々にも、ホームゲームに来ていただいてたくさん応援していただきたいと考えております。


 

ジェフリー・ヒロナカHCへの質疑応答

Q、現状のメンバーについての満足度は?

A、今の選手を見て、良い印象を持っています。非常に良い選手たちですし、そしてコーチャブル(コーチングを受けられる状態にある人)です。一つ懸念することは、彼らの自信、コンフィデンスレベル(信頼度)です。例えば間違いやミスをした時に「すみません」と頭を下げるシーンが見受けられます。失敗をした時に立ち止まらないで、その次のプレーに切り替えてもらいたいです。そして、その中で「心配しなくていいからプレーを続けろ」と言いたいです。
そして自分がコーチをしていく中で、どうしたらいいかという良いアイディアを、彼らに伝えていきたいと思っています。


Q、9月21日から天皇杯という形でシーズンが始まります。準備期間が少ない中で、一番重点をおいて伝えていかれるところはどういう点でしょうか?

A、9月21日にスタートしますが、これから外国籍選手も入ってくるので、外国籍選手も含めて、その中でみんなが慣れ、親しむことによってチームバスケットボールっていうことができると思います。
それによって非常に競争力のあるチームができあがってくると思います。その中では、自他ともに、利己的ではない、自他的に相手も活かす、自分を活かすといった、そういったやり方でチームを強くしていきたいと思っています。 長い目で見ると、やはり彼らにバスケットボールを楽しんでもらいたいっていうのが、私の気持ちです。


Q、ヒロナカヘッドコーチが考えられるアメリカと日本のバスケットとのプレーの違い、質の違いみたいなものがあれば教えていただきたい。もう一点、海外で指導されるのは初めての経験だと思いますが、これを決断された決め手になったことを教えてください。

A、アメリカのチームは非常にアスレチックな(運動神経が発達した)形で肉体的にも非常に優れていて速いスピードで動きます。日本人と比べて、肉体的にも差がありますし、力、そして重量的にも大きいです。日本人は非常にそれに対して一生懸命挑んでいますけれど、そういう肉体的な差はあると思います。

2つ目の質問に関しては、「このチームに成功をもたらしたい」という気持ちで熊本にやってきました。コーチという仕事をリタイヤすることも考えていたんですけれども、自分ができることを精一杯ここに残したいです。コーチとして、年齢を重ねたコーチ、そして若いコーチのやり方、いろいろあるとは思いますが、バスケットはバスケットです。 ですから、自分のこの能力や力を一生懸命使って、選手たちに教えていきたいし、そして彼らを私は尊敬したいし、彼らからも尊敬を受けながら、バスケットを一緒にコーチングをしていきたいと思います。


Q、ファンの皆様に呼んでほしい愛称(ニックネーム)があったら教えて欲しいです。

A、“コーチヒロ” でお願いします。


Q、ヒロナカヘッドコーチご自身の選手としての実績を詳しく教えていただけますか。

A、小学校の頃は小さい学校に行きました。小学3年生になったとき、8年生(中学2年生)と一緒に試合をしました。なぜかっていうと、本当に小さな小さな学校だったからです。グレートプレーヤーではありませんでしたが、グッドプレーヤーでした。 大学ではあまり良い選手じゃなかったので、コーチに転向しました。コーチのやり方というのは、ベンチサイドで学んでいました。そのようなやり方で私はコーチ術を学んでいきました。 


Qコーチヒロが尊敬しているコーチがいれば教えていただきたいです。

A、僕のアイドルは、デイブ・ヤナイという最初の日本人NCAAの大学コーチです。 私は彼のやり方をフォローしていきたいと思っています。


Q、今シーズンの目標をズバリ教えていただきたい。

A、B2のチャンピオンシップをとることです。今後、2週間の練習をした後には、もう少しはっきりした具体的なことが出てくると思います。いろいろな選手の中で、外国人選手と日本人選手の融合がありますけれども、その中でもどうしたら勝っていけるかっていうのを知ってる選手がいますし、その中でボールをより多くシュートする。そしてチームがしっかりできたところで、そこ(選手間の融合)がはっきり出てくるとA千葉にも勝っていけると思います。


Q、たくさんシュートが打てるチームというのは、アメリカの大学で指導されていた際も同じ方針だったのでしょうか?

A、はい。50%40%80%。40%のスリーポイント、ミドルレンジの50%、フリースローラインの80%の成功確率が必要です。それをシアトルパシフィックのNCAAでもやってきました。