益城開催を前に、熊本地震と益城町について学ぶ会を開催しました
2024年1月27日(土)、28日(日)に益城町総合体育館で試合を行うにあたり、これまでの熊本ヴォルターズと益城町との歴史や、2016年に益城町を震源として発生した熊本地震、熊本地震が発生した後の益城町や熊本ヴォルターズについて、益城町在中の語り部・田崎眞一さんにお話し頂き、今季加入した選手を中心に学ぶ会を行いました。
田崎さんから、今年度は益城町役場の建て替えが終わったり、県道の4車線化拡張工事が進んでいたりと復興に向けて進む明るいニュースが多かったが、年が明け1月1日に能登半島地震が発生し、当時を思い出しつらい気持ちで過ごしていること。そんな1月に、益城町にゆかりのある熊本ヴォルターズが益城町で試合をしてくれることは何かの意味を感じている。スポーツの力を大きいので、是非勝利で益城町を盛り上げてほしいなどお話を頂きました。
知識と気持ちを共有し、継承していくことの大切さを再認識し、ふるさと益城町での試合に臨みます。
詳細
日時:2024年1月24日(水)場所:益城町総合体育館 会議室
語り部:田崎眞一様(益城町東牟田地区在住)
参加選手:本村亮輔選手、駒沢颯選手、石橋侑磨選手、市岡ショーン選手、アーロン・ホワイト選手
■本村亮輔選手
今のチームには熊本地震当時所属していた選手はいないが、自分がお世話になった先輩たちが当時いて、その活動を改めて見て、熊本地震の事を忘れちゃいけないこと、今後も後輩などに伝えていかなければいけないと感じた。
1月1日に能登半島地震が起こり、また、同じ1月に益城で試合ができることは、熊本地震の事を忘れちゃいけないと改めて感じる。
昨シーズンは2連敗したので、今シーズンは勝利することで、被災された方に元気を与えられると思うので、勝利はもちろんだが、泥臭いプレーなどで元気を与えられたらと思う。
去年までストークスに在籍していた濵高康明選手(石川県出身)とは同級生で仲が良く、ちょうど帰省した時に地震がおこり避難所にいたと知り、何かできないかと聞くと、今は色んな人が力になってくれているので、連絡をくれるだけでうれしいと返事が来た。
元気だとは言っているがきつい部分もあると思う。試合も見ていると言っていたので、元気な姿を見せて、勝利することで元気や勇気を与えられたらと思う
■駒沢颯選手
青森に住んでいて、小学6年生の時に東日本大震災にあい、小学校にいて窓ガラスが割れたりと地震の経験をしているので、話を聞いて色々と考えることがあった。
益城で試合ができることは、自分の仕事、プレーで盛り上げる事が出来るということなので、大事にしたい。
益城の方に元気をもらえるように、バスケットが好きな人がもっとバスケットを好きになってもらえるように、とにかく勝って、益城の方に勇気を与えたい。
■熊本ヴォルターズと益城町について
・2012年に熊本ヴォルターズが誕生 益城町総合体育館がメインの練習会場・試合会場となる
・2013-14シーズン(NBL)20試合開催4勝16敗(全54試合、ホーム28試合中) 初勝利は益城での試合
・2014-15シーズン(NBL)21試合開催2勝19敗(全54試合、ホーム27試合中)
・2015-16シーズン(NBL)12試合開催3勝9敗(全49試合、6試合中止、ホーム26試合中)
シーズン終盤で熊本地震が発生。地震当時、チームは神奈川県へ遠征中。前震の翌日は東芝神奈川との試合を行い、 試合後会場内では募金活動。
翌日も試合の予定だったが、本震が起こり試合は中止。チームは福岡経由で帰熊。
その後、6試合を残しヴォルターズのシーズンは中止が決定。練習会場だった益城町総合体育館は避難所になり、選手たちは支援活動を開始。
会社はチケット、スポンサー収入がなくなりチーム存続の危機になるが、全国の支援により存続が決定。2016ー17シーズン に始まったB.LEAGUEの2部に入り、躍進を見せる。
・2022-23シーズン(B.LEAGUE)12月16日、17日 6年8か月ぶりに公式戦を開催。
越谷戦は2連敗。
・2023-24シーズン(B.LEAGUE)1月27日、28日 2年連続の公式戦。今年は勝利で益城に元気を!
※勝利すれば、益城町総合体育館での勝利は、2016年2月7日ぶりとなります。
■東牟田地区について
益城町で被害の大きかった東牟田地区在住。
東牟田地区は、地震後、熊本ヴォルターズの選手が炊き出しなどの活動をおこなった場所。
また、東無田地区の様々な取り組みは、災害からの復興、住民主導の活動、地域への人口増加、過疎化対策など、全国的にも珍しい地域再生の試みとして注目され、令和5年度ふるさとづくり大賞奨励賞を受賞されました。
東牟田復興委員会のHPはこちら