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代表取締役会長 退任のご挨拶

いつも熊本ヴォルターズへ温かいご声援をいただき、ありがとうございます。

この度、熊本ヴォルターズの運営会社、熊本バスケットボール株式会社では、2022年6月30日をもちまして
代表取締役会長の住永栄一郎が退任を致しますので、お知らせします。
また、第三者委員会報告書についてもご報告させて頂きます。
 

住永栄一郎 代表取締役会長 挨拶

14年間、本当にありがとうございました。

熊本にプロのバスケットボールチームを作ろうと、仲間と共に準備で動いた4年間。
最初は、他のスポーツなどの関係者や熊本の先輩の皆様に、迷惑をかけたりすることもあり得ると反対されましたが、地域を盛り上げたい!熊本を元気にしたい!子どもたちに夢を与えたい!という熱い想いをもって、皆さんの反対を押し切り、賛同して頂いた73社の皆様方にご出資をいただき、熊本ヴォルターズを立ち上げました。
熊本ヴォルターズができて10年、今まで多くの方にご迷惑をおかけし、そしてご協力をしていただきながら何とか走り続けてきました。
楽しいというより苦しく厳しいことの方が多かったような気がしますが、熊本県民の皆様に熊本ヴォルターズの事を知らない方はいないほどに広がり、応援をしていただけるようになり、皆様のご支援があり今日のヴォルターズがあると思っています。

B1に上がるのが当面の目標でした。それを達成できずに辞することは残念ですが、B1に上がった時には、立ち上げた我々がやっていてもB1では勝てないなとも感じてもいましたので、いいタイミングではないかと思います。
今回の不祥事も、これまでの歪みが生じて起こったことだと思います。悪かった部分は私が全部引きとって、引きさがりたいと思います。

次の新体制には、ワクワクと期待しかありません。私たちが積み上げてきたものを、さらに広げ、そして高みに向かって頑張ってほしいと思っています。
熊本ヴォルターズの存在意義は、県民の皆様に夢や希望を与え、楽しんでよろこんで、そして幸せになって頂くことだと思っています。 是非、熊本ヴォルターズが熊本を面白くし、そして熊本を牽引していけることを切に願っています。

私はこれからは、いちブースターです。私が一番の応援団になれるように、一生懸命応援して支えていきたいと思っています。
今までヴォルターズを通じて関わったすべての皆様に感謝をし、退任のあいさつとさせて頂きます。
14年間本当にありがとうございました。 そして、これからも熊本ヴォルターズをよろしくお願い致します。


住永栄一郎



 

第三者委員会報告書について

【第三者委員会報告書 要約】
第1 第三者委員会が認定した事実
(1)Bリーグ通知書に記載されている「制裁対象となる事実等」と同様の事実を認定した。
(2)西井氏が選手Aがケガをしていないことを知らなかったとの主張は認め難く、客観的資料により、Bリーグ通知書の記載内容と同じ事実を認定できると判断した。

第2 原因と再発防止策  
(1)虚偽インジュアリーリスト登録について
・会社において独自に、Bリーグの規程の趣旨を具体化して、その登録の要件、手続きを明確にする。
・役員、GM、医師、エージェント、選手等に、インジュアリーリストの規程の趣旨を徹底させ、遵守意識を高める研修を行うことが必要である。
・権限が西井氏、同一人に集中していた。
・今後は、インジュアリーリスト登録申請の際には、怪我の種類、内容に応じて、複数の医師の診断書の提出を義務付けることも考えるべきである。
・エージェントは、その立場と規律を明確にし、その立場に求められる職業意識を高め、選手の権利、利益を守ることが出来るようにすることが必要である。

(2)ハラスメント行為について
・西井氏のパワーハラスメントに対する認識が十分でなかったと推測。
・会社におけるパワーハラスメント防止のための措置が不十分で、その他の管理職においても、問題意識が十分であったとは認められない。
・組織のトップが、今後、職場におけるパワーハラスメントは一切行わないという明確なメッセージを掲げることが必要である。
・管理職においては、研修等に率先して参加し、定期的に新知識を取得するとともに、意識改革に努めることが重要である。

第3 コーポレートガバナンスの強化策の構築  
(1)ガバナンス上の問題点
・不当不正行為に対する相談窓口又は内部通報制度の確立が必要である。また、専門家による外部窓口を設けることが検討されるべきである。そして、その通報者を保護する制度も必要である。
・整備すべき規程について、既に制定されているものと未整備であるものとを把握し、内容のアップデートと、早急な整備が必要である。
・役員、従業員、スタッフなどには、Bリーグ規約・規程、社内規程、選手との契約等についての研修を定期的に設ける必要がある。
・選手、スタッフにおいても、Bリーグ規約・規程、社内規程のうち選手に関係する部分、会社と選手との契約について研修し、選手がBリーグの選手として活動するための規律、選手としての契約内容、権利義務の理解を深める必要がある。

(2)会社を支える人材について
・会社の重要な役職を同一人が兼務することは、避けるべきである。
・取締役、監査役について、内外に人材を求め、権力を集中させず、チェックが可能な体制の構築を検討すべきである。
・企業理念に共感し、プロ・スポーツ経営という会社の業務を理解のうえ、責任をもって対応できる優秀な人材が役員になることが必要である。
・新しい取締役は、人材の育成、充実に気がけていくことが求められる。  

~後記~    
 当委員会としては、これまでのBリーグによる制裁としては、最も重い処分が、西井氏及び会社に対し課されたことから、各関係者からの意見は大変厳しいものになることも想像していたが、多くの関係者は、それを冷静に受け止め、これを機に会社の改善を図り、ヴォルターズのさらなる発展を強く期待している様子が窺えた。    
 もとより、熊本バスケットボール株式会社は、私企業であり、その株主は、多数の個人、法人からなるものであるが、その理念は、バスケットボールを通じて熊本に元気を、子どもたちに夢を与えるというものである。その活動は、公共性・公益性を帯びており、会社運営は、それに反するものであってはならない。そのような意味でも、今回の件は、重く受け止める必要がある。    
 しかしながら、ヴォルターズに関わる関係者は、それぞれの立場は違っていても、バスケットボールが好きで、それに自らが関わることで、私たちの郷土熊本を元気にしたいという思いを持っている。それは、今回の件で、制裁を科され、また処分を受け入れた西井辰朗氏、住永栄一郎氏も同様である。    
 ヴォルターズは、それに関わる者たちにとって、貴重な公共財である。    
 それが良くなるのも、悪くなるのも、関係者の思い、発言、行動の集積により左右される。思いは一つ、関係者がヴォルターズを良くしたい、その思いでこれからも、働きかけることが重要である。

以上

【関連リンク】
第三者委員会調査報告書本文(※プライバシー保護の為、一部非公開部分があります)
第三者委員会別紙資料
第三者委員会設置のお知らせ
規約違反による制裁決定のご報告 
コンプライアンス違反に関する処分と今後の対応について
新代表就任ならびに新役員体制のお知らせ

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