コンプライアンス違反に関する処分と今後の対応について
先日発表されましたBリーグ規約違反による制裁決定を受けまして、本日記者会見を行い、当社としての処分と今後の対応について発表しましたのでご報告申し上げます。
出席者
- ・住永栄一郎 代表取締役会長
- ・西井辰朗 取締役社長
- ・杉光定則 常務取締役 兼 コンプライアンス担当役員
当社としての処分について
役員の退任、処分について
- ・住永栄一郎 代表取締役会長
6月30日をもって全ての役職を辞し、退任
および2022年4月分から3ヶ月間の無給処分
- ・西井辰朗 取締役社長
4月13日をもって全ての役職を辞し、退任
- ・杉光定則 常務取締役
2022年4月分から3ヶ月間、月額報酬を50%減給
- ・西川尚希監査役
4月4日をもって辞任
制裁金の支払いについて
今回の規約違反事案は全役員の善管注意義務違反であり、管理監督責任は逃れられるものでは無いと判断し、クラブに課された制裁金については全役員で按分処理いたします。今後について
第三者委員会の設置
第三者委員会を設置して、今回の規約違反事案が発生した原因を追求し、再発防止に向けた提言を行っていただきます。また並行して、コーポレートガバナンスの確立、健全な経営体制の確立に向けた提言を依頼します。
第三者委員会構成
- ・松永榮治氏
元東京地検特捜部副部長、名古屋高等検察庁検事長
熊本県弁護士会所属
松永法律事務所
- ・宮田房之氏
ビジネス法務に精通、ロアッソ熊本 顧問弁護士
熊本県弁護士会所属
宮田総合法律事務所
- ・野田明宏氏
公益財団法人日本バスケットボール協会 理事
一般社団法人熊本県バスケットボール協会 専務理事
- ・穴井隆二氏
労務問題解決を専門とした社会保険労務士
特定社会保険労務士
穴井りゅうじ社会保険労務士事務所
設置期間
2022/4/13(水)~最長で2022/6/30(木)まで会見コメント
住永栄一郎 代表取締役会長
まずはこのような事態を招いてしまい、大変申し訳ございません。被害に遭われた選手に対し、心よりお詫び申し上げます。
そして、日頃から私たちに熱い声援を送ってくださるファンの皆さま、株主、スポンサーをはじめ、取引先、自治体関係者の皆さま、バスケット界に携わる皆さま、会社のスタッフ、B1を目指し熊本を背負って戦っているチーム、スポーツ界全ての皆さまに対して、大変申し訳なく、重ねてお詫びを申し上げます。 これからは、今回の本裁定を真正面から真摯に受け止め、対応していきたいと思います。
まずは先日の臨時株主総会で設置可決をしていただいた第三者委員会を立ち上げ、事実の調査、分析、結果に至るまで、会社の改革から原因の追求、その結果に対応するまで、様々なことに対応する必要があると思っています。
今回の件は私たち経営陣の責任であり、選手やスタッフは全く関係ありません。
私が責任を取って、代表取締役を辞任させていただきます。
また昨日行われたリーグの会見で、ライセンスの条件付き交付という結果になりました。
いよいよB1に昇格するとなったとき、組織改革や人事の問題などを総合して考えると、私たちがいるばかりに昇格できない事態が生じるのではないかという懸念も踏まえ、取締役社長の西井も、全役職を辞任します。
本当に、大変なことをしてしまった思いで一杯です。
これから私たちは償っていかないといけませんが、熊本ヴォルターズを、熊本のシンボルにするため、会社を残していかなければなりません。
このような立場で申し上げられることではございませんが、どうか引き続き、チームを応援をしていただきたいと思っています。
悲願の昇格達成に向けて、どうか変わらぬ応援を宜しくお願い申し上げます。
西井辰朗 取締役社長
まずはこのような事態になりましたことを、深くお詫び申し上げます。また、被害に遭われた選手に対して心より謝罪致します。裁定の結果については全て受け入れ、真摯に受け止めるとともに、深く反省しております。
ヴォルターズをご支援頂いております全ての関係者の皆さまをはじめ、チームやフロントスタッフの皆さんに対しても、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今回の調査が始まってから責任の取り方については常に考え、悩んでおりました。
熊本ヴォルターズは住永会長をはじめ、湯之上前社長たちと一緒に作りあげてきたチームです。
進退についても、住永会長を中心にご相談をしておりました。
現在、シーズンも佳境に入る中で、現場も日々動いております。 また、来シーズンに向けての準備を進めていかなければならない時期でもあり、住永会長との話の中で、今季はやり切ってしっかりと引き継いで終わろうとの話をしておりましたが、現状を総合的に判断をして辞任することと致しました。
私自身、本当にこのチームを愛しています。 小さな町クラブから、今やB2リーグで本当に多くの皆さまに応援していただくクラブに成長し、この過程に携われたことは人生において貴重な時間であり、私の財産です。
これからもいちファンとして熊本ヴォルターズを応援していきたいと思っていますので、今後ともどうか、クラブへ熱いご支援、ご声援を宜しくお願い申し上げます。
本当に申し訳ございませんでした。