ネナド・ヴチニッチHC 契約(継続)のお知らせ
このたびネナド・ヴチニッチ氏と、2020-21シーズンにおけるヘッドコーチ契約を継続することとなりましたのでお知らせいたします。
ネナド・ヴチニッチHC プロフィール
【プロフィール】
ネナド・ヴチニッチ [Nenad Vucinic]
出身:セルビア共和国
国籍:セルビア共和国、ニュージーランド
生年月日:1965 年 4 月 7 日(54 歳)
【経歴】
元ニュージーランド代表選手として9年間に渡り活躍しシドニーオリンピック に出場。選手引退後にはコーチに転身し、ニュージーランドのトップリーグで長年指揮を執り、3度のリ ーグ優勝、5度のコーチオブザイヤーを獲得しました。
またニュージーランド代表チームのアシスタントコーチを6年間、ヘッドコーチとして8年間指揮を執り世界で戦ってきました。
コーチとして、世界選手権(現 FIBAワールドカップ)に 3度出場し、オリンピックにも出場経験を持ちます。
その後、ヨーロッパのトップリーグを中心に指揮を執り、アジアでの指導経験も持つ経験豊富なコーチです。
【コーチング経歴】
1995-2002 Nelson Giants(NBL / ニュージーランド 1部)ヘッドコーチ
2002-2003 OKK Beograd(KLS / セルビア 1部)ヘッドコーチ
2003-2008 Nelson Giant(NBL / ニュージーランド 1部)ヘッドコーチ
2008-2009 BC Kalev Cramo Tallinn (KML / エストニア 1部)へッドコーチ
2009-2010 Darussafaka Dogus Istanbul(BSL / トルコ 1部)ヘッドコーチ
2010-2012 Unieuro 2.015 Forli(セリエ A2 / イタリア 2 部)ヘッドコーチ
2013-2017 Byblos Sporting Club(LBL / レバノン 1 部)ヘッドコーチ
2017-2018 Shanxi Brave Dragons(CBA / 中国 1 部)コンサルタント
2018-2019 S.S.Felice Scandone Avellino 1948(セリエ A / イタリア 1 部)ヘッドコーチ
2019- 熊本ヴォルターズ
【代表コーチ経歴】
2001-2007 New Zealand Tall Blacks(FIBA / オセアニア地区)アシスタントコーチ
2007-2015 New Zealand Tall Blacks(FIBA / オセアニア地区)ヘッドコーチ
ネナドHC コメント
この半年間、新型コロナウイルスの影響で全世界が困難に直面してきました。世界中が苦しみ、そして今も耐え凌いでいます。クラブも、熊本からバスケットボールの火を絶やさないよう戦っています。
そんな状況の中で、再び熊本ヴォルターズに携われる事を嬉しく、そして誇りに思います。
昨シーズンはヘッドコーチの私も含めてメンバーが入れ替わり、チームの再構築が課題でしたが、やはり非常に難しいシーズンだったと感じています。
課題を踏まえ、選手、クラブ、そしてブースターの皆さんとともに、将来を見据えてチーム作りが出来る事を楽しみにしています。
2020-21シーズンも、皆さまの熱いご声援をよろしくお願いいたします。
西井辰朗GM コメント
いつも熊本ヴォルターズへ熱いご声援をいただきありがとうございます。まずは昨シーズンの総括を含めて、今回の継続に至った経緯についてご説明させていただきます。
まず2019-20シーズンは、2018-19シーズンわずかに届かなかったB1昇格を至上命題として臨んだシーズンでありました。
長年ヴォルターズに在籍し活躍した複数選手も移籍を決めた中、国際経験も豊かで、世界からの信頼も厚いネナド・ヴチニッチ氏をヘッドコーチとして迎え、『勝負所で勝つ』ため、全く新しいチームづくりへと舵を切りました。
しかしながら結果は20勝27敗。
特にシーズン序盤から中盤にかけては負け星が先行することが多く、プレーオフ進出のためには、これ以上負けを重ねることは看過できない状況でした。
これらの原因は、主力を期待した選手の怪我による離脱、日本での経験が浅い外国籍選手がアジャストするのに時間を要したこと、ヘッドコーチが戦略として描いていた多様な戦術の理解と浸透に時間を要したことが挙げられます。
これはヘッドコーチのみの責任ではなく、編成上の課題もあったと認識しています。
いつも応援してくださる皆さまへは、不安な思いをさせてしまい、大変申し訳なく感じております。
厳しく、悔しい状況が長く続きましたが、コーチや選手とミーティング重ね、互いの意図を伝え合う中で、シーズン終盤にチーム状況が上向き、成果が現れてきていました。
具体的には、コーチの戦術を『継続』して行い続けたことで、シーズン終盤にはチーム内での理解が進み、良いケミストリーが生まれ出しました。
そして日本でのプレー経験があり、尚且つ得点力のある外国籍選手の途中加入により、攻撃時のミスからによる失点が減りゲーム運びも安定し始めました。
シーズン中を含め、中断後も継続して話し合い、反省点を共有し、ヘッドコーチの『日本のバスケット』への理解も更に進んでいます。
またコロナウイルス感染症の影響で未だシーズン開催の先行きが見えない中、会社の経営状況も逼迫しています。
その中でも、同氏は状況への理解も示してくれており、チームの再構築へ共に進んでくれています。
これらの理由から、2019-20シーズン終盤のチーム編成を母体として、更にチームとしてのケミストリーを高めていくことを優先し、2020-21シーズンもネナド・ヴチニッチ氏がヘッドコーチを継続する判断に至りました。
『継続性』を重視し、2020-21シーズンも、まずはプレーオフ進出、そして長年手が届かずにいるB1昇格を、揺るぎなく目指したいと考えています。
まだまだ来シーズン開催の方向性が定まらない中ではございますが、来たる開幕に向け、最大限の準備をして臨みたいと思いますので、2020-21シーズンも皆様の熱いご声援を何卒よろしくお願いいたします。