新生ヴォルターズ特別企画!石川海斗が語る!第2号
新加入選手を中心に、ヴォルターズ各選手の深層心理(?)に迫ったインタビュー記事を
前回に引き続き、石川海斗選手の第2号を配信させていただきます!
※今回も第1号に引き続き、火の玉ストレートが投げ込まれております。心してお読みください。
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−ちなみに、バスケットを始めたのはいつ?
両親がどっちもバスケットをやってたこともあって、幼稚園から始めました。
もう引退しちゃったんですけど、吉田亜沙美(※元 女子バスケ日本代表)と両親が仲良かったので、小学生の頃の1対1の相手が吉田亜沙美だったんです(笑)
弟みたいにかわいがってもらってて、今回の(熊本への)移籍についても連絡しました。
そんな環境が良かったかな、と思ってます。
−まだ合流して2日間だが、チームの雰囲気は? ※このインタビューは7月9日に実施しました。
まだ一緒にバスケットをやってないので、その部分は分からないですけど、ネナドが言っている「タフにやる」という点に関しては、やれていると思います。
ここに集まっているメンバーは全員、覚悟を持って来ていると思うので、良い雰囲気はできてるのかな、と。
やっぱり、練習中からハードにできないチームもあったりするので。
そういう意味では、今の段階から勝てるチームの雰囲気にはなり始めているのかな、とは思います。
−2シーズン前の信州はあまり良い成績ではなかった。それもあって、昨季の開幕前に信州を優勝候補と考えていた人はおそらく少なかったんじゃないかと思う。中にいたメンバーたちは開幕前どう感じていたのか?
佐藤託矢・蒲谷正之というチームを支えてくれるベテラン陣、そしてマックとウェインというメンバーを見て、「優勝を狙えるんじゃないか」とは最初から感じていました。
それに、マイケルのバスケットも、見ててすごく面白かったし。
やっぱりHCってすごく大事なんですよね。
そこ(HCのバスケット)がしっかりしてるだけで、多少のメンバーの入れ替わりがあったとしても、そんなに強さは変わらないんじゃないかと思う。
また、合流してチームでやっていく中で、自分たちが負けるイメージがつかなかったですね。
−その自信が確信に変わったタイミングはいつ?
アーリーカップの1戦目の新潟戦が大きかったです。
3Qまで20点差をつけて勝ってて、それで4Qから相手にゾーンを敷かれて。
その時、僕たちはゾーンブレイクの練習をしていなかったので、最終的にはひっくり返されてしまったんですが、「20点差まで離せた」という事実は、チーム全員にとって大きかったと思います。
シーズン中に負けてしまった時も、「相手が強くて負けた」のではなく、「自分たちが悪くて負けた」「自分たちがやるべきことをやらなかったから負けてしまった」と考えていました。
もちろん、決して相手をリスペクトしてない訳ではないのですが。
例えばそれは、「ディフェンスのルールを守らなかった」だったり、「ルーズボールをタフにやらなかった」だったり。
なので、シーズン途中からは自信を持ってゲームに臨んでました。
ただ、プレーオフはまた別物なので、そこまでにもっと仕上げていかなきゃいけない、という気持ちでやっていましたね。
ネナドもミーティングで「日々ステップアップしていこう」と話していましたけど、それってすごく大事で、「現時点はあくまで通過点で最高点ではない」ので、「現状に満足せずに日々成長していく」ことが勝てるチームには必要だと思います。
信州では、僕と武井(弘明)が中堅どころだったので、僕ら2人が若手選手とHCとの橋渡し役をしていました。
コミュニケーションを”なあなあ”にしない、ちょっとでも疑問に思ったことはヘッドコーチにもベテランの選手に対しても聞く。
それが本当のコミュニケーションだと。
自分が思ってることを伝えるだけだと、勝てるチームにならないと思います。
きっと信頼関係は生まれないですね。
−昨季のB2で、マッチアップしてやりづらかった相手は?
群馬の小淵さんですね。
スピードでついていけないとかそういうことではなかったんですが、タイミングをずらしてくるような巧さがありましたね。
(古野)拓巳は、どちらかと言うと(自分と)似てるんで。
だから、考えてることが分かると言うか(笑)
−今のBリーグに目標にしている選手はいる?
目標にする選手は、日本人の中では考えたくはないですね。
(仙台時代に)B1でやらせてもらって、個人的には(B1で)やっていけないとは思わなくて。
チームはなかなか勝てませんでしたが、(篠山)竜青さんとか、(橋本)竜馬さんとか、(並里)成とか、いろんな選手たちとマッチアップしましたけど、決して自分が敵わないとは思わなかったです。
もちろんリスペクトはしてますけど、あくまでBリーグの選手たちはライバルだと考えてます。
−今回、一緒に熊本に新加入した木田選手・佐藤選手の印象は?
木田は、一生懸命がむしゃらにやる選手だな、という印象でしたね。
若い時ってそれが一番大事で、そこがネナドが求めるバスケットにフィットしていると思います。
一生懸命頑張れるって必要。
僕は、巧くてもスカしてるような選手ってあまり好きじゃないので(笑)
木田のドライブは、「ファウルをもらってでも意地でも貪欲に」という感じだったので、対戦相手としても嫌でしたね。
(佐藤)正成は高校の頃から知ってるんですよ。
昨季は山形のHCになかなかフィットできてなかった感じでしたが、外も打てる、ディフェンスもできる、バランスの良さが彼の売りだと思います。
2人ともシュートが打てる選手なので、彼らにノーマークでシュートを打たせてあげるのがガードの役目なのかなと思ってます。
昨季のプレーオフ、熊本の試合は準決も3決も見てたんですけど、「熊本のバスケットは5人でやってないな」って感じてました。
具体的に言うと、それぞれがボールを触ってる回数がシーズン中よりめちゃくちゃ少なかったんですよ。
それが選手の調子に影響したのか、結果的には分かりませんが。
正直、僕がフォワードで、ずっとボールを触ってなくて、いきなりボールが来てシュートを打てって言われた時に、ボールの感覚がないままだと・・・。
そんな高確率な選手ってなかなかいないと思うんですよね。
最近は、僕もすごくそこに気をつけてて。
例えば、交代してきた選手にスローインさせてボールを触らせたり、シュートを打たせるパスじゃなくて、ちょっとでもいいからボールに触れさせるパスを出したり。
ボールに触ることってすごく大事だと思うんですよ。
それが結果的に「5人でやるバスケット」につながっていくと思うし。
もちろん最終的に重要なメンバーが得点を取れれば良いとは思うんですけど。
でも結局、熊本と島根の印象って、熊本は「拓巳とシェ」、島根は「ロスコとエチェニケと相馬」だったので、的が絞りやすかったんですよ。
ディフェンスする側としては、守りやすい。
そこに比重が8割ぐらいあって、そこを止めることができれば勝てる。
それ以外の選手に入れられたとしても、「これは向こうのゲームプランじゃない」と思ってたので、ストレスもなかったんですよね。
信州は、プレーオフは違いましたけど、みんなが10点以上取って、という試合が多かったと思います。
やっぱりそういうバスケットの方が強いと思いますし、そこを目指していくべきじゃないかな。
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石川選手の合流直後のインタビューは、第3号まで続きます!
※申し訳ありませんが、不定期です。
第1号を見逃した方はこちらから。